読書感想 落合博満氏の「コーチング」

読書感想 落合博満氏の「コーチング」

現、中日ドラゴンズ監督の落合博満氏の「コーチング 言葉と信念の魔術」 という本を読みました。41TV8E87QFL__SS500_

超一流のプロ野球選手としての言葉が並んでいて、プレーヤーとしての仕事の進め方・考え方の参考になりました。それ以上に、 部下・後輩に仕事を教える上司としてのあり方について、 とてもとても参考になるお話が出ていました。

この本は、2001年8月の発行で、まだ中日の監督をしていない頃に書かれたものです。当時、横浜の臨時コーチとして、 将来有望な若手選手からバッティングについてアドバイスを求められた際、とにかくバットを振らせたそうです。2時間3時間の間に、 1000~1500回。2時間で1000回というと、7.2秒に1回以上振る計算になるそうですが、これをさせるそうです。これだけ振ると、 体が自然に、少しでも楽をして振れるように自分自身でフォームを変えていくそうです。コーチとしては、それをただひたすらじっと見続ける

「これは選手にとっても指導者にとっても忍耐といえるものかもしれない。なぜなら、最近の社会は、教える側は教えることに、 教えられる側は教えられることに慣れすぎていると思える。」とも書いていました。

確かに、難しいことです。「自主性に任せる」といいながら、その実態は「放任」であるのかも。見続けるというのは、難しい。。 すごく考えさせられました。

 

 

 

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